堆積岩　

動植物の残渣や　泥や砂などが、高い圧力を加えられることによって生成されたものです。

火成岩

溶岩が火山の噴火などにより、地表に流出したり　地下で冷えてかたまったもので、地表あるいは地表近くで生成されたものを　火山岩、地下深い所で　熱と圧力を受けながら生成されたものを　深成岩、といいます。

変成岩

もともとあった堆積岩や火成岩が、地殻の変動や火山の噴火などによって　高い熱変化が加わって生成されたものです。

＊ 古代イタリアの石彫で有名な、ミロのヴィーナスや　しょうべ　 ん小僧（正式名称？）などが造られている大理石は変成岩の

    一種です。

　古いお墓で 白いコケがびっしり付いた石塔を 目にしたことがあると思いますが、あの石塔に使われている石は火山岩の一種の安山岩です。

新しいうちは しっとりとした淡い茶系色で 光沢もありきれいなんですけど、御影石に比べ組織が粗く軟いため コケ（菌糸類）が付きやすく磨き面の劣化も早い。

佐賀県の肥前町方面で多く産出されていたため、長崎

佐賀周辺では 唐津石 と呼ばれ 御影石が使われる以前は墓石はほとんどが唐津石でした。

安山岩の溶岩です。　（群馬大学ネット火山博物館の画像より）

　現在墓石に使用されている御影石は　深成岩の一種で花崗岩という石です。

　この石の特徴として 組織が緻密で硬く 自然環境での経時劣化が少ない事があげられます。組織が緻密で硬いゆえに 研磨することによって鏡面に近い光沢が生まれ持続するのです。

この特徴が 墓石用の石材として広く使われている理由だと思われます。

　また地球上で一番多く存在する岩石で、規模の大小はありますが 世界各国どこででも採掘利用されています。

日本でも 各地で採掘生産されていて、九州特に長崎では 佐賀の天山石 山口県の徳山石 が有名で、40年位前から広く使われるようになりました。

＊ ちなみに御影石とは、佐賀の唐津石と同じように 兵庫県の御影郷（現在の神戸市東灘地　 区の一地域）で産出されていた花崗岩　を、御影石とよんでいたのが始まりだと言われて　 います。

　よく お客様から「 ○○石材店さんが“うちはよか石ば使うけん”って言うたけど、よか石、悪か石ってあるとね 」と聞かれます。

その石材店さんが　どういう意味で“よか石”といったのか分かりませんが、基本的に石は　用途目的によって「 適している・適していない 」は ありますが、

「よか石・悪か石 」は ありません。

現在市場に流通している御影石は　中国インドからの輸入石材がほとんどで、同じ石種（品番,ネーミング）だと同じ石山　同じ採石場から産出していて、石質に違いはありません。　同じ石山でも採石場が違えば石種（品番,ネーミング）も変わります。もし違いがあると

すれば石質の違いじゃなくて 製品の違いです。それはもう石の問題ではなく 加工業者の問題です。
　

お客様の 情報不足をいいことに、さも 自分の石材店だけが 特別な石を使っている ように

言う、その石材店が問題です。
　

石には「 墓石に適している石・適していない石 」 「 いい製品・悪い製品 」 は ありますが、同じ石種で 「 いい石・悪い石 」は ありません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長,石,産　１４８　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 返信者　　　　長崎石材産　　１４８（早崎）